ストロッツァプレーティ
地域によって名前、形状の違うパスタ。ロマーニャ地方を紹介します
薄く伸ばした生地を手でひねってらせん状する、5~8cm位の長さのパスタ。
エミリア・ロマーニャ州のロマーニャ地方で作られています。私はエミリア地方のボローニャに居たことがあるのですが、生パスタとして利用されていなかったです。乾麺としては見かけていました。
パスタの名前の意味は知っていたのですが、最近その由来を知ったので、書きたいと思います。
「司祭を絞殺、窒息させる」名前の由来の諸説
このパスタの名前、上記の物騒な意味になります。
とにかく恨まれていたんだろうなと思っていたのですが、イタリアのグルメサイトで諸説書かれていたのでシェアします。
歴史的背景はロマーニャ地方が教皇領だった時代(西暦752~1870年)、司祭の徴収、慣習の強制が強かったところにあります。
その①
家にいる女性達から司祭が卵を召し上げたことにより、生パスタに使う分が無くなって、この粉と水だけで作るパスタが作られるようになった。
奪った卵で司祭が喉を詰まらせればいいと、そのパスタを作りながら願っていたとか…。
恐ろしい、書いていて喉が詰まりました。。
その②
日曜の昼食に司祭を招くことが義務づけられていたので、そのパスタをがっつくくらいに美味しく作って提供したそうです。食べる様子を見ながら、家の主人は喉を詰まらせろと願って…。
また恐ろしい、書いていて苦しいです。
その③
パスタをカットすることそのものだそうです。切ってひねってますし。。
もう何も言えません…。
その④
教皇庁の圧政への緊張が高まった時に、教会関係者が靴紐で絞殺された。その靴紐に似ていることに由来。
凶器!?
以上です。そんな念がこもったパスタなの!?と驚きますが、今、その由来を意識していることは全く無いです。私の伊和辞典にも「ストロッツァプレーティ」がありますが、パスタの名前としか書いていません。
どんなソースにも合わせやすいパスタ
エミリア・ロマーニャ州といえば、ボロネーゼ、ミートソースを思い浮かべる人も多いと思います。このストロッツァプレーティはミートソースはもちろん、ロマーニャ地方はアドリア海に面しているので、魚介系にもよく合います。
他の地域は?
イタリアの北から南まで各地にストロッツァプレーティの呼び方(方言)、形状の違うパスタが沢山あります。どれも綴りがstrから始まって語尾が少しずつ違います。
形状はお団子のニョッキタイプのものが結構あって、同じものと認識できないです。所変われば品変わるですね。
以上、ロマーニャ地方のストロッツァプレーティでした。