トルタ・ディ・パーネ パンのケーキ

YouTubeでパンを使ったメニューを続けて3本アップロードしました。

私の中では勝手にパン祭りと呼んでいたのですが、最後にケーキを紹介しました。

主食がパンだから

日本人が残りご飯を活用するように、古くなったパンで作る料理やお菓子のバリエーションが多いなと感心します。

トルタ・ディ・パーネも地域や家庭によって色々、呼び方も違いがあります。

ケーキの特徴は?

固くなったパンを牛乳でふやかして、砂糖や卵、油脂を加えて焼いています。

中身はしっとりした生地なので、パンから出来ていると思えないですが、表面のよく焼けた所はカリッとして、パンの面影があります。

ココアをたっぷり加えたトルタ・ディ・パーネ

チョコ味優勢

ココアやチョコレートを入れたものがよく作られています。

北イタリアではそれに加えてアマレッティというクッキーを粉々にして入れたものが多いです。

ミラノのあるロンバルディア州では「トルタ・パエザーナ」(田舎風のケーキ)と呼ばれていて、いちばんメジャーな別の名前です。

レーズンや松の実、クルミ、シトロンやオレンジピールを入れたものが多いです。

アマレッティについては沢山思い出があるので、また別の機会にお話ししたいと思います。

トルタ・ディ・パーネと赤ワインのクリーム

チョコ以外は?

動画のように生地はチョコ味で無いけれど、チョコチップを入れたものや(結局チョコ!)

秋から冬にかけてはリンゴを入れたりします。

上の写真は教室をしていた時のレシピで、動画のものと生地も違い、上に赤ワインのクリームを乗せています。冬に作ったので、それらしくしたかったんです。

常温に戻して食べてくださいね!

美味しく食べるポイントです。この夏の暑さでは、冷蔵庫で保存しなければいけませんが、冷えたままだとパンが固くなるようで美味しくないんです!

食べ頃は焼き上がって完全に冷めた時か、冷蔵庫に保存していたものは室温にしっかり戻してお召し上がりください。

追記  2020.8.17

油脂の比率が全量の10%前後あると、冷たくても固くなりませんでした。

バターやオイルを増やすか、チョコ味ならココアでもチョコレートでもカカオバターの油分があるので、ほとんどのレシピが冷たくても大丈夫そうです。

チョコ味に負けた感…(笑)

でも上の写真のチョコ味もアマレッティなしでいい具合に作れたので、

いつかご紹介したいと思います。