ナポリ料理のジェノヴェーゼ

バジルペーストでもリグーリア州のものでもない料理

ジェノヴェーゼ(ジェノヴァのもの)といえば、リグーリア州。ジェノヴァは州都です。

料理ならバジルを使ったものかなとイメージしますが、肉の煮込み、ソースでジェノヴェーゼというと、ナポリ料理があります。

玉ねぎたっぷり牛肉のソース

仔牛肉や鶏肉を使う人もいるそうですが、大半は牛肉とそれの同割から倍以上の玉ねぎを、肉の形が無くなるまで煮込んで作ります。

玉ねぎの甘味がガツンと来て、肉はダシに使われている感じです。食べるときにパルメザンチーズをかけると、塩分と旨味が足されて美味さが引き立ちます。

パスタはサイズは色々ですが、穴あきのパスタに合わせることが多いです。

古い歴史と名前の由来

15、16世紀にアラゴン王国がナポリを統治していた時代からある、歴史の古い料理です。

名前の由来は諸説あり、作った人が「ジェノヴェーゼ」という名前(地名や国名の苗字は結構あります)、ジェノヴァ出身者、ジェノヴァに停泊していた時に船員が作った等々です。

終わりに 私の思い込み

由来の諸説を知る前、料理名と作り方を聞いたときに、リグーリアの人がケチとか締まり屋というイメージだからそんな名前になったのかなと思っていました。玉ねぎでかさ増ししている感からかなぁと…。

リグーリアの人曰く、他の州より耕地面積も少なく、物価が高いからお金にはシビアになってしまう。締まり屋と思われるのは仕方ないと、聞いていたんです。

そんな私の思い違いとは関係なしに、美味しいソースです。時間を掛けて煮込むので、冬の間に作りたくなります。南イタリア料理を出すお店で探してみてください。